Anne with an E Season1-1前半【NETFLIXで英語学習】【あらすじ&感想】

英語学習
マリー
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こんにちは、マリーです。

この記事では、NETFLIXオリジナルドラマ”Anne with an E”(邦題:『アンという名の少女』)の一番最初のストーリー部分についてまとめました。

ラトリース
ラトリース

本編を観るほどではないけど内容が気になっている人、
ドラマに出てくる英単語やフレーズを覚えたい人は是非チェックしてね!

マリー
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1記事1話でこれからシリーズ化していきます♪
1話目だけ約90分と長いので2記事に分けます。今回は前半部分のご紹介です。

登場人物

アン・シャーリー

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

この物語の主人公。赤毛でやせっぽっち、そばかすだらけの女の子。
本人は赤毛であることをとても気にしています。

3か月の時に両親を失い、その後は両親のお手伝いに来ていたトマス夫人やハモンド夫人に引き取られますが、最終的に孤児院へ。

ずっと「家庭」を持たずに育ってきたアンは、ついにプリンスエドワード島のマリラとマシューのもとに「娘」として引き取られることになりましたが……

マリラ・カスバート

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

グリーンゲイブルズに弟(原作では兄)のマシュー・カスバートと住んでいます。独身。

背が高く、瘦せていて、あまり笑わない女性。

真面目で現実主義者。何かと教訓を付け加えるのが好きです。

マシュー・カスバート

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

マリラの弟(※原作では兄)。

寡黙で優しい性格の持ち主。とってもシャイで、ほとんど人と関わることがないです。
特に若い女性は大の苦手。

レイチェル・リンド夫人

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

グリーンゲイブルズのご近所に住むマリラの友人です。

マリラやマシューと反対に行動派で、教育委員会や婦人会等に積極的に参加しています。

噂好きでおせっかいな一面があります。

スペンサー夫人

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

マリラ達が住むアボンリーとは少し離れた、ホワイトサンズという所に住む女性。

自分の家に孤児院から女の子を引き取るついでに、カスバート家の孤児引き取りの手配もしてくれた夫人です。
アンをグリーンゲイブルズの近くの駅まで送ってきてくれました。

ブリュエット夫人

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

スペンサー夫人の家の近くに住む女性。

小さな子供が沢山いて、世話に手を焼いています。

世話疲れもあるのかもともとの性格なのか、顔も性格も厳しい雰囲気の人のようです。

あらすじ

マシュー、駅に行く

「原作と全く違う!!」と各所で騒がれるドラマ『Anne with an E』ですが、第1話の前半に関しては原作に忠実な部分が多いです。

原作の第1章[レイチェル・リンド夫人、驚く]から第6章[マリラ、決心する]までのお話が描かれています。

マシューは食事を済ませ、駅まで孤児の男の子を引き取りに行きます。
身体が弱くなりつつあるマシューの助手として働いてくれる男の子を迎えることにしたのです。

しかし、駅に行くと一風変わった女の子しかいないのでした。そう、アン・シャーリーです。

カスバート家は、「農業を手伝える男の子を」と頼んでいたのですが、手違いがあり女の子のアンがカスバート家に行くことになっていたのでした。

アン、グリーンゲイブルズへ

心優しいマシューはアンに、本当は男の子を迎えるつもりであるという真実を告げることが出来ません。
ひとまず、アンと一緒にグリーンゲイブルズへ帰ることにします。

道中、アンは「喜びの白い道」や「輝きの湖」と出会い、これからの新生活に期待を寄せつつ素敵な旅をするのでした。

またマシューも、このやせ細った少女の不思議な魅力に惹かれていきます。

しかし、グリーンゲイブルズに着いた時、迎えに出てきたマリラの
「その子は誰?男の子はどこなの?」
という言葉で手違いがあったことを知り、嘆き悲しみます。

アンは悲しみのあまり、食事も喉を通らないまま、寝てしまいます。

スペンサー夫人の家へ

マリラは手違いを正し、アンを孤児院に戻すためにスペンサー夫人のもとへ連れて行きます。

その道中、アンはマリラに頼まれ生い立ちとこれまでのことを話すのでした。

スペンサー夫人の家に着き、マリラから事の顛末(てんまつ)を聞かされたスペンサー夫人はどうしたものかと戸惑いますが、ちょうどブリュエット夫人という子沢山の女性が働き手の女の子を探しているので、アンはブリュエット夫人に引き取ってもらえば良いと提案します。

しかし仏頂面で険しい顔をしたブリュエット夫人を見たマリラは、アンをブリュエット夫人に預けるわけにはいくまいと思い、一旦アンをグリーンゲイブルズに連れ帰ることにして……

重要フレーズ

be in a state

Matthew Cuthbert, you must be in a state.
マシュー、どうしたの?
 
字幕はこのようになっていました。後半の”you must be in a state”が引っ掛かります。
 
You must ~は「~に違いない」という意味でしたね。
では”in a state”はどのような意味でしょうか。辞書を引いてもなかなか出てきませんでした。

 

そんな中、ロングマン英英辞典でこのような項目を発見!
 
be in a state/get into a state
British English spoken to be or become very nervous, anxious, or excited
どうやらイギリス英語の口語表現だったそうです、面白い。
 
つまり、ここの部分は直訳すると
 
「マシュー、あなたは緊張している/不安がっているに違いないね!」
 
といった所でしょうか。
 
それを「どうしたの?」と訳すプロの方、さすがですね。勉強になります。

It’s none of our business. 

こちらの表現は聞いたことがある人が多いのでは。

「私たちには関係ない」という意味ですね。

この台詞は、アンがカスバート兄弟が結婚しないで暮らしている理由を、スペンサー夫人に聞きすがっているときのスペンサー夫人の台詞。

字幕では「立ち入り過ぎよ」と訳されています。

You’re a sight for sore eyes

また新しい表現が出てきました。

直訳すると「あなたはヒリヒリする目のための光景です」……と意味不明!笑

ここでまたもロングマン英英辞典のお役目が。

a sight for sore eyes
spoken 
a
) someone or something that you feel very happy to see
b) British English someone or something that is very unattractive or very funny to look at
a sight for sore eyesで「目に入れてとても幸せに感じるもの、目の保養」という意味に。
 
You’re a sight for sore eyesは「お会いできて嬉しいです/光栄です」という意味になります。

マリラの感嘆詞

今回知らなかった言葉をメモしている中で、マリラがバラエティ豊富な感嘆詞を使っていたことが分かったのでご紹介します。

アンが小説の引用や洒落た言葉を使うのは有名ですが、マリラの中にも実はアンと同じような感性が閉じ込められているのでは。

もしかしたら普通に日常会話として誰でも使う表現ばかりかもしれませんが、わずか40分くらいの間にバラエティ豊富な言葉が出てきたので勝手に嬉しくなりました。

マリラの発した感嘆詞

・for heaven’s sake…いい加減にして/お願いだから リンド夫人も合わせると3回出てきていました。
・fiddlesticks! …ばかばかしい!
・good gracious…おやまあ!
・Gracious me…なんと まあ

その他 NEW WORDS

NEW WORDS
・aggravation…憎悪、いらだち
・vex…苛立った
・conundrum…難問、難題
・secluded…人里離れた 奥まった
・level-headed…穏健な、冷静な

覚えておきたいアンの名言

https://www.netflix.com/jp/title/80136311

I am enraptured by this glorious landscape!
この壮麗な景色にうっとりしています
enrapture…うっとり という単語を新しく覚えました。
グリーンゲイブルズに向かう際、アンがプリンスエドワード島の素敵な景色に感動して口にした言葉です。
 
海外旅行で感動する景色に出会った際、ぜひ真似して口にしたい台詞です。
 
 
I cannot believe that I’m going to get to live somewhere so beautiful.
こんな美しい所に住めるなんて信じられないわ
 
こちらも、プリンスエドワード島でのこれからの生活への期待に胸をふくらませたアンの台詞です。
 
いつかカナダに移住することが決まった時に真似しよう……!
 
 
Just now I feel pretty nearly perfectly happy.
今の私はほぼ完ぺきに幸せだわ
 
この台詞も幸せのパワーに満ち溢れていて素敵ですね。
 
もしそうでもなかったとしても、真似して口ずさみたい言葉です。
 
今ある幸せに感謝しながらそれを言葉に発していれば、さらなる幸福が舞い込んでくると信じています。
 
you can nearly always enjoy something
if you make up your mind firmly that you will.
心の持ちようでたいていのことは楽しめるわ
 
これもアンらしい明るい台詞ですね。
 
この台詞は、孤児院へ連れ返すためにスペンサー夫人の家に向かう時に言っています。
 
アンにとって、本当は「絶望のどん底」にいるはずの時のこの言葉。
 
私たちも、どんなに大変なことがあってもこのマインドで行動したいものです。
 
ネガティブな気持ちでくよくよ動いているより、きっと物事が好転します。

Anne with an E Season1-1前半 感想

初めて観た時、今回ご紹介した冒頭のシーンですぐ、このドラマに惹きこまれました。

まず、キャストが素晴らしい。

正直、今までの映画やドラマだと
「この役はちょっとしっくりこないなぁ……」
ということが多かったのですが、私個人としては自分の中のイメージとぴったりで。

そして美しい自然、家の中の装飾やお庭の風景など、どこをとっても綺麗な絵になる作品だと思います。うっとり。

原作との比較としては、2点議論出来るところがあるのではと考えています。
(※原作と違うことを批判したいのではありません。私は原作も大好きですし、このドラマも原作とは別の「新しい作品」として大好きです)

1つ目は、アンの過去の回想シーン。

原作でも、マリラと馬車に乗っている際に言及されていますが、アンが淡々と過去のことを話すだけで、回想シーンや、実のところアンがどのようなことを感じていたか、その悲しみや寂しさは語られていませんでした。

しかし、少し創造してみると、いくらアンがポジティブだとはいえ、今まで「家族」としての愛情を受けたことがなく、働き手としてしか扱われてこなかった彼女の胸の内は、想像以上に荒んでいたでしょう。

ドラマの中では「誰かの子供になれないなんて悲しい」とも口にしています。

アンにとって、グリーンゲイブルズに迎え入れられること、「家庭」に「娘」として受容されることを、どれだけ切望していたかが伺いしれる内容になっています。

2つ目は、アンが、男の子でなくても農場の手伝いは出来る!と主張する所です。

マリラが「男の子で無いなら農場の手伝いも出来ないしね」と言ったことに対して反発しています。

この場面で、どうしても孤児院に戻らずグリーンゲイブルズに居たいという切実な気持ちから来た言葉であることも確かですが、
それに加えて現代的な考えを持つ、自立した女性アンを垣間見ることが出来ると私は思いました。

この時代、19世紀末は、まだ女性は家庭に入り夫に使えるという考えが世間一般に浸透していました。

そのような状況下、女性が男性のように働くことは、滅多に無かった上に、口にするのも勇気が必要だったかもしれません。

しかし、アンは「男性に出来て女性に出来ないなんておかしい!」と、当たり前のように染みわたっていたある種の差別、偏見に真っ向から勝負しています。

この後このドラマは、女性差別やいじめ、人種差別やジェンダー等の現代に通ずるテーマが沢山盛り込まれてくるのですが、1話前半にしてその気配を垣間見ることが出来たように感じました。

上記のようなテーマは原作では語られていません。このドラマオリジナルのアンの楽しみ方ですね。

それにしても、1話の前半部分だけでこんなにも充実しているなんて。本当に素晴らしい作品。
この後のシーンの分析も楽しみで仕方ありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を英語学習者の方、アンのファンの方が楽しんで下さっていたら幸いです。

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