
マリー、最近なにかやりたいことが出来たって聞いたんだけど何するの?

実はね、英語やフランス語の文章を日本語に訳す翻訳者になりたいっていう夢が出来たの!

へぇ~。

ただ、そう思い立っていざ行動に出ようと思った時に、何をすれば良いのかよくわからなかったの。

なるほどね。
そしたら、もしかしたらマリーと同じように、翻訳者になりたいけどいざどうすれば良いか分からない!っていう子が他にもいるかもね。

そうそう!だから、今回の記事では私が翻訳者になりたいと思ったきっかけと、実際にどういう風に行動に移したかをシェアさせていただこうと思います!
翻訳者になりたい!と思ったきっかけ

実は去年の頭くらいから、明確な「将来の夢」が出来ました。それは、「翻訳者なること」!
それから色々調べたりしていく中で、ブログの更新より勉強に時間を割きたい、それと仕事も翻訳につながるようなものに転職しようか、と色々ぐるぐるしていて、ブログ投稿はしなくなってしまいました。
その結果、転職はしなかったのですが、英語力は少しだけ上がりました(TOEIC770点→885点)
では、私がそもそも何故翻訳者になろうと思ったのか、まだ本格的な翻訳勉強も始めていない駆け出し中の駆け出しですが、まずはそのきっかけをお話しします!
松本侑子先生の『赤毛のアン』セミナーに参加して
時はかなりさかのぼり、2018年、社会人1年目の秋。朝日カルチャーセンター新宿教室で催されていた、松本侑子先生の『赤毛のアン』セミナーに参加しました。
もともと小学生の頃から『赤毛のアン』は大好きで、子供向けの本やマンガ、アニメ、更には村岡花子訳や掛川恭子訳で読んでいましたし、大学時代はアンに憧れカナダ留学、作品の舞台のプリンスエドワード島旅行までしているくらいファンでしたので、Twitterか何かでセミナーの情報を入手したと同時に飛びついて申し込んだ記憶があります。
社会人になるまで、ろくにバイトもせず、音楽サークルと大学の授業三昧だったので、自分でお金を払い、足を運べばこんなに素敵な先生のお話を直接聞けるんだ、と感動しました。
セミナーの内容は勿論素敵だったのですが、それに加え松本侑子先生の知的で優しい物腰のファンになってしまい、「私もこういう大人になりたい!」という憧れ思いが沸き上がったのが、今思えば翻訳への一番最初のきっかけだったと思います。
それに加え、『赤毛のアン』の翻訳について、村岡花子訳などの先駆訳はとても素晴らしいのですが、日本人に馴染みやすいよう原文と少し違う言い回しにしていたり、大切なシーンをばっさりカットしていたりしていたことを知り、翻訳の大切さを知りました。
鴻巣友季子先生の『翻訳ってなんだろう?』を読んで
どういう流れだったか忘れてしまいましたが、翻訳家の鴻巣友季子先生の『翻訳ってなんだろう?』を読んで、翻訳の面白さに目覚めました。
取り上げられていた作品が先述の『赤毛のアン』や、『高慢と偏見』、『風と共に去りぬ』であったことにも惹かれていたのだと思うのですが、それよりもプロの翻訳家の方による「翻訳」に初めて触れて、読みながら興奮で体が熱くなりました笑
早速情報集め!行動に起こしたこと

そうこうして本格的に情報集めをしようと思ったのは去年、2020年の2月頃。ちょうどコロナが世間で少しずつ騒がれ始めている頃でした。いざ行動したい!となったらギリギリ直接足を運べる時期でした。
フェローアカデミーの学習カウンセリングへ
後述もしますが、まずは書店へ行き『通訳者・翻訳者になる本2021』を入手し、プロとして活躍している方の取材記事を読んだりしている中で、翻訳スクールなるものがいくつも存在することを知りました。
知識0の状態だったので、本での情報収集も良いけれど、直接スクールの人からもお話を聞いてみよう!と思い、一番大きそうなフェローアカデミーのホームページを検索、無料で学習カウンセリングを行っていていらっしゃることが分かったのでお話だけでも聞いてみようと思い青山のお教室まで行きました。(今は半蔵門に移転!)
とても優しい女性のスタッフさんがお話して下さったのですが、内容はそう甘いものではありませんでした。
どうやら、産業翻訳者としてデビューするのに、スクールで通い始めてはやくて1、2年。マリーの目指している出版翻訳の場合、最短でも5年はかかるそう。よくよく考えれば当然なのですが、頭のどこかでもう少し短い修行時間で出来るのでは、と思っていたのでびっくりしてしまいました。
さらに、上記の所要年数は「大前提としての英語力はしっかりあるものとして」という条件付き。
当時私のTOEICの点数は770点。自分的には過去最高点を取ることができて浮かれていたですが、翻訳学習者としてはスタート地点にも立てないようなスコア……
スタッフさんはとても優しかったので「英語の基礎力はあると思うので、ベーシックコースで学びながら英語力もブラッシュアップしていって~」とおっしゃって下さいましたが、正直翻訳スクールに通えるようなレベルでは無かったはずです。
実はカウンセリング前はそのままもらった資料に目を通して、良さそうな授業を取ってみようかな、と思っていたのですが、ひとまず止めておくことに。
某先生の初心者向けセミナーに参加
フェローのカウンセリングに行った直後くらいに、有名な翻訳家の方の翻訳セミナーが地元の書店で催されることを知り、参加しました。今考えるととても贅沢だった、、、そして開催されて良かった……!
セミナーでは、実際に自分たちで手を動かして翻訳作業をする機会を与えてくださいました。そしてみんな(20人くらいだったでしょうか)の前で自分の訳を発表。ちょっぴり緊張感もありましたが、他の参加者の方々の訳を聞いたりも出来て本当に楽しかったです。
セミナーの後、図々しくも先生に直接挨拶、自分は今翻訳者を目指していて、これから勉強を始めるのだがかくかくしかじか、、と色々相談させていただきました。
先生曰く、「最初は独学で良いのではないか」と。
というのも、先生は中学文法も怪しい所から完全に独学で翻訳家になられたのだとか。すごすぎます!
今は巷に沢山の優れた翻訳学習関連書が溢れているので、まずはそれを駆使して基礎力を付け、翻訳スクールにはある程度の知識が付いてから通うので良いのではないかと。授業料高いし。
翻訳に関する本や雑誌、SNSでの情報収集
そういったことがあり、今は前述の『通訳者・翻訳者になる本』や『通訳翻訳ジャーナル』などの雑誌、著名な先生の書かれた翻訳スキル等の本を何冊か読んで勉強しています。
また、FacebookグループやTwitterで現役の翻訳者の方々が色々発信して下さっているので、とても参考になっています。
まずは基礎が大切だと気付きました

英語力の底上げ、文法と英文解釈力の強化
情報収集をしていった結果、まずは私は翻訳テクニックのようなこと以前に、英語の基礎力を底上げしなければいけないと気付き、市販のテキストを利用して勉強しています。本当に基礎からです。
今使っている基礎英語テキスト
・1億人の英文法/東進ブックス
・英文読解入門10題ドリル/駿台文庫
・基礎 英語長文問題精講/旺文社
文章に沢山触れる
以前Twitterで翻訳者の方が「文芸翻訳者になりたいと言っているのに、翻訳小説を読んだことが無い人が多すぎる」とおっしゃっていました。
翻訳小説を読んだことが無いのにどうして文芸翻訳を志したんだろう?という疑問はさておき、私も絶対量は決して多くないので、もっとインプットも増やさなければと思いました。
翻訳作品だけでなく、日本語の文学作品も綺麗な日本語が使われているので、日々触れていたいですよね。
また、今の職業を活かしてあわよくば金融翻訳のお仕事もすることを目論んでいるのですが笑、社内のレポートや日経新聞にもしっかり目を通すようになりました。
自分でも文章をアウトプットする!
そしてそして!インプットだけでなくアウトプットも大切ですよね?
翻訳に英語力は必要不可欠ですが、それと同じくらい日本語力も必要。
日々自分でもブログの記事を書いていくことで、アウトプットの質を高めていきます!
プロの翻訳者になるまでの記録を残せたら嬉しいです

ということで、このブログもしばらくストップしていましたが、文章力向上+情報発信のために、これからはもっと更新していきたいと思います。

3日坊主にならないことを祈るよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、翻訳のお仕事を考えている、目指している方の少しでも参考になりましたら幸いです。


